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第12回クリティカルソフトウェアワークショップ、一般講演

先週、基調講演のレポートを書きました。今日は同じ1月21日(水)の午後にあった一般講演の感想を書きます。

一般講演は30分ずつ(20分+質疑応答)、次々に登壇される形で進行しました。聴講した二つのレポートです。

要求逸脱に基づく例外試験項目の作成実験
名古屋大学  山本修一郎先生

例外テストの研究は、まだ数が少ないそうで、過去の研究例を紹介されました。その中で2000年に行われた、ディペンダビリティケースを使った例外テスト項目の抽出実験では網羅性が高いという結果が出ているそうです。発表された実験では、要求を定義するとそれに外れる項目が出てきて(これが逸脱)、この外れたものごとにテスト項目を作ると限りなく出来てしまう。そこで、要求記述カードを作成し、前提条件や入出力、機能など制約条件を書き込んでいって、逸脱の分類を作ったり、分析表でその項目を省略するかどうかや理由を書いていくという流れを紹介されました。

質疑応答で会場から出た質問に対して、実際の開発では、実装に入る前に全ての例外テスト項目を仕上げることは非常に難しいことが想像されるので、テストを始めるまでに埋めるのが現実的かもしれない、という現場寄りのコメントが出ていました。

D-Caseを用いたレビューを見える化する方法の導入事例
(株)デンソークリエイト  小林展英 氏

GSN活用の一つの例として、ビデオや記事は拝見していたのですが、実際にご本人のプレゼンテーションを拝見すると、現場でどのように使われているかがよく分かってとても良かったです。担当者とレビュー者の経験差から、同じ資料を見た場合でも理解に大きなずれが生じ、堂々めぐりになるというのは、どこの開発現場でも見られる困りごとではないでしょうか。小林さんの部門では、経験として一言で済ませられがちな常識や語彙といった前提条件にあたることを、D-Caseを使って見える化する取組みをしているそうです。担当者とレビュー者の間で合意できている文書(= 合格基準がはっきりしている)をそろえ、これを用いて説明する際の構造を整えます。続いて成果物を証拠として紐づけ、D-Caseにまとめあげるという流れだそうです。

D-Caseを書いてみる(書かせてみる)ことで、基準が明確になっているか、そもそも文書のどういうポイントを基準として認識しているかが見えてくる、また表形式では気づきにくい横並び感、網羅感に気付くことが出来るという利点も聞けました。

ビデオ
技術レビューにおけるGSN, D-Caseの現場活用法(1)
レビューの前提となる基準を作る

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