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2013年1月

IPA、SECセミナーの資料が公開されています

IPA(情報処理推進機構)のSEC(ソフトウェア・エンジニアリング・センター)が開催しているセミナーで、資料が公開されているものがありました。最近「アジャイル開発とスクラム」の書籍を紹介しましたので、それに関連した過去セミナーを見てみました。

2012/12/12に実施されたセミナー 「アジャイル開発の先進事例に学ぶ」の講演4つのうち、3つの資料がPDFで公開されています。

  • IPA/SECにおけるアジャイル開発に関する4年間の取組みから分かったこと
    ~ビジネスとソフトウェア開発を取り巻く環境の変化とも関連して~
  • スクラム拡張事例紹介
    ~オフショアを含む複数チームへの適用~
    株式会社エムティーアイ
  • アジャイル開発でよみがえった、プロダクト開発
    アクセラテクノロジ株式会社

(株)エムティーアイさんの事例では、オフショアチームでの導入についても触れられています。また、Product Ownerが複数チームを兼務することによるメリットおよび問題点が具体的に挙がっていました。開発規模(チーム規模)に応じた改善策があることも分かります。

アクセラテクノロジ(株)さんは、なぜアジャイル開発手法を導入するに至ったかについて、ソフトウェアプロダクトを市場に提供するベンダーとしての視点からその理由が書かれていました。開発はしませんがプロダクトベンダーの一員なので、資料の中で再定義された「理想の姿」と「解決すべき課題」には共感できます。

後から公開される資料にも価値がありますが、セミナーの会場でしか聞けないこと(質問によって引き出される場合もありますね)もたくさんあると思いますので、特に事例はセミナーの魅力の一つとして大きいのではないでしょうか。

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Publickeyにて「アジャイル開発とスクラム」の書評

先日紹介した、野中郁次郎氏とチェンジビジョン代表平鍋の共著による新刊 『アジャイル開発とスクラム: 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント』の書評が Publickeyに出ていました。

Publickey 2013/1/29
書評:上司や取引先にアジャイルを理解してもらうために贈る「アジャイル開発とスクラム」

どういった目的でお薦めできるかや、第一部~第三部の章のまとまりで概要が書かれています。

一時的にAmazonの在庫が少なくなっていたようですが、それも解消されたようです。出版元である翔泳社さんの書籍サイト(SEBooks)では、Amazon、楽天ブックス、セブンネットショッピング、紀伊国屋書店など、様々なネット書店からの購入が可能ですので、ご興味ありましたらどうぞお手元に。

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2/15(金) ソフトウェアジャパン2013

来月中ごろ、情報処理学会が主催するシンポジウムがあります。午前のITフォーラムセッションは無料、午後のメインセッションは有料だそうです。情報処理学会や関連学会、協賛団体の会員の方は参加費がお安くなるようですよ。

ソフトウエアジャパン2013  「ビッグデータの潮流を探る」

プログラム

プログラムのページを開くと、メインセッション講演者の皆さんの写真と肩書き、お名前が掲載されていますが、なぜかフォントサイズがとても小さく見えづらいのが少々残念です。写真列の上にある「メインセッションプログラム」のリンクをクリックすると、時間やタイトル、各講演の概要が記された詳細ページに飛ぶようになっていました。

私は、ウェザーニューズの方がお話される招待講演に興味があります。気象庁が発表するものだった天気予報が、日本全国の皆さんから届く各地の今の情報が集まって、台風や桜前線の流れが見えるようになるという新しい見え方も面白いです。ツイッターやLINEを通じて共有されるゲリラ豪雨の情報は、日常生活に役立つ生きたデータだと思います。

招待講演[2]
“Join & Share”で創るこれからの天気予報

ビッグデータ、言葉が先行して使う側である私は追いついていないように感じていますが、ビジネスの面からだけでなく災害時の情報共有や迅速な対応にこそ活かされるようになってほしいと願います。

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SEC journal 31より「非ウォーターフォール型(アジャイル)開発の動向と課題」

一ケ月ほど前に発行されたSEC journalの論文を読んだので紹介します。SEC journalはPDFで公開されていますので、お手元に冊子がない方も閲覧できます。

非ウォーターフォール型(アジャイル)開発の動向と課題
- IPA/SECにおける4年間の調査・検討から明らかになったこと -

SWE iPediaは、情報処理推進機構(IPA)、ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)の情報データベースで昨年5月に公開されたサイトです。)

IPA/SECではウォーターフォール型以外の開発手法を「非ウォーターフォール型開発」と呼び、平成21年度から研究会を設置し、調査が行われてきました。
エンタプライズ系プロジェクト 非ウォーターフォール型開発

論文では特に「アジャイル開発」が日本でどのように認知され、人材育成や契約形態への取り組みがどう進められているのかなどが示されています。「4.6 アジャイル開発の普及に向けた課題と解決方法」の中に、アジャイルの具体的な手法の一つであるスクラムを効果的に運用できる有資格者の人数を表したグラフが載っていました。スクラムが米国で開発された手法であることを考えると、米国が最も多いのは頷けます。また、試験の用語が英語であることから、英国で数が伸びるのも理解できます。グラフにはその他に中国、デンマーク、ブラジル、日本の数字が出されていますが、日本の有資格者が圧倒的に少ないことが見てとれます。比較対象が少ないこと、また資格を得るためには費用が発生することから、このグラフのみを見て日本では取組みが進んでいないとは言えませんが、爆発的な普及に至っていないのは事実だと思われます。

少人数のチームで取り入れることが前提のアジャイル開発を、中・大規模開発で適用する場合に工夫すべき項目が10社への調査を元に列挙されていました。組織や分散開発、システム分割などが挙がっています。

ウォーターフォール型とアジャイル型のどちらが優れているかではなく、取り入れたい点をうまく抽出して自社の開発に適用できればとても嬉しいことですね。

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本日発刊、書籍「アジャイル開発とスクラム」

チェンジビジョン代表の平鍋が、野中郁次郎先生と共著で製作してきた書籍が本日発刊となりました。

『アジャイル開発とスクラム: 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント』
(出版元の翔泳社さんのサイトで、目次が載っています)

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(画像は amazon.co.jpへのリンク)

平鍋の元へ一足お先に届いた書籍を読ませてもらいました。「スクラム」も「アジャイル開発」も初めて聞く言葉という方には、それらが何か、なぜ今注目するのかといった点からじっくり学ぶことができます。どちらも知っているし、実践したこともあるという方には、第2部の実践例とインタビュー、第3部の特別対談が新たな気づきや確認の材料になるかもしれません。

私は言葉として両者を知っていたり、取り組んでいるチームを外から眺めたりはしていますが、ソフトウェアを開発する立場ではないためどちらの経験もなく、「はじめに」を読んだ後、途中を飛ばして最後の「特別対談  野中郁次郎 X 平鍋健児」を読みました。さらに、3社の実践とインタビューへと読み進み(戻り?)ました。実践した方が執筆している章では、各社のプロジェクトが詳しく紹介されています。事実と思いの両方がご本人の言葉で示されている点に力を感じました。

対談やインタビューには、人が実際に語った熱があります。書店で見つけた方はぜひ一度お手にとってご覧ください。また、上司や役員に自分たちの活動を知ってもらいたいという方は、野中郁次郎先生の紹介を添えて渡してみてはいかがでしょうか。

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